28歳の時、
私はバイオグラフィーワークに出会いました。
その頃の私は、
‘何か新しいこと’をしたいと感じつつも、
それが一体何なのか、
それをどのように探したらよいのか、
まったく見当がつかない、という
模索の日々を過ごしていました。
そんなある日、
あるホームページの記事を読んでいると、
その中にバイオグラフィーワークの
紹介がありました。
それを目にした瞬間、
「これ!これがやりたい!」と直感でしたが、
ちょうど、一か月後に近所ではじまるバイオグラフィーワークのコースがあり、
すぐに申し込みをしました。
実際コースに参加して、毎回学びを重ねる度に、
探していたものに「出会った」という実感は増していきました。
そこで、私は
「こんなにいいものが、あったよ!」と
友人や家族にバイオグラフィーワークのことを話すようになりました。
話を聞いたみんなは、
私がやりたいことを見つけたことを喜んではくれたのですが、
だれも「私もやりたい!」とは言いませんでした。
私にとっては、むしろなくてはならないように感じるものなのに、
周りの人たちはそうではないみたい。
それなら、最初にバイオグラフィーワークをやりたいと私に思わせたものは
何だったのだろう。
そもそも「出会った!」って感じている「私」って、何だろう。
それから12年たちました。
その月日の中には、「やってみたい!」という方々との出会いもあり、
ご一緒にバイオグラフィーワークをする幸運にも恵まれました。
今思うと、
私にとっては、バイオグラフィーワークが‘何か新しいこと’だったのではなくて、
新しく何かに出会い続けていくために、バイオグラフィーワークが必要だった
ということかな、と思うのですが、
一方で、わたしの抱えた問いは、
まるで、蕾のついた植物を摘んでブーケでもつくっているかのように、
増えつづけてきました。
バイオグラフィーワークを、
これからやってみたいなと思われる方、すでにやっている方。
あなたにワークをやろうと思わせたもののこと、
いつかお聞かせくださいませんか。
(vol.2▶今村 温/関東/6期)
※次回は、寺尾 昭彦さん(関東/1期)のリレーコラムです。どうぞお楽しみに。