バイオグラフィーワーカーズ・ジュピターは、(社)BWジャパンが主催する、およそ5年間のバイオグラフィーワーカー養成講座を修了したワーカーたちによる共同体です。
「新しいコミュニティづくり」のワーク
バイオグラフィーワークは、ルドルフ・シュタイナーによる人智学(アントロポゾフィー)の人間観と世界観に基づく社会芸術(ソーシャルアート)です。
人智学の深遠な知識の実践といえるこのワークは、自己と他者への深い理解から生まれる確かな関係性を育みます。
他者との関係性を育むバイオグラフィーワークは、あらゆる「新しいコミュニティ(共同体)づくり」を支える礎となるでしょう。
バイオグラフィーワークの背景
いままでの共同体、社会の仕組みがその機能を弱め、「新しい共同体作り」がもとめられる今日、バイオグラフィーワークは世界各地で注目を集めています。
その背景には、20世紀の初め、人智学(アントロポゾフィー)を創始したルドルフ・シュタイナー(1861-1925)のはたらきがあります。
20世紀の初頭、ドイツをはじめ北欧諸国やイギリスで、人間存在の神秘、包括的(ホリスティック)な教育や社会問題に関する数多くの講演を行ったR.シュタイナー。
彼はその中で、「わたしたちがこの時代を生きていく上では、自らの伝記(バイオグラフィー)に気づくことが重要である」と繰り返し語りました。
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自分を知りたければ、
世界をよく見てごらん。
世界を知りたければ、
自分自身の内奥へ、
目を向けることだ。
ルドルフ・シュタイナー
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その後、第二次世界大戦の悲劇を経験したオランダで、ベルナード・リーヴァフッドを中心に、人智学にもとづく大人のための自己教育の方法が創出されました。
これが、バイオグラフィーワークのはじまりです。
さらに、ブラジルにおけるアントロポゾフィー医学のパイオニア的存在であったグードルン・ブルクハルトによって、バイオグラフィーワークは、より実践的、かつ具体的に発展していきました。
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1970年代には、イギリス南部の田園地帯に設立された「社会発展のためのセンター」から、バイオグラフィーワークが世界中に拡がりました。
以降、世界各国において、自己教育やビジネスの場、医療、社会福祉など、さまざまな領域で取り入れられるようになっています。